call||2016

東京・青山の複合文化ビル「スパイラル」5階にある「call(コール)」は、アパレルブランドの「ミナペルホネン」のカフェとセレクトショップです。小部屋を回遊しながらブランドの世界観を体験できます。

素材へのこだわりはもちろん、色の組み合わせまで美しいミナ ペルホネンブランドの世界観や思いを、細部まで反映しながら一貫した空気をつくること。既存の空間を生かしつつ、心地良く買い物ができるスペースを具現化すること。この二つを大きなテーマとし、皆川明さんとディスカッションを重ねていきました。

「call」という店名には“人やものを呼び寄せる”という意味があり、エレベーターを降りると広がるエントランスで、お客様の期待値を高めることを意図しました。アーティストのヘニング・トロールバックさんが描いた壁画が特別感を演出し、大きなネオンサインがお客様を迎えます。

店内は小部屋のように各セクションに扉を設け、回遊しながら、ゆっくりと買い物をしていただける動線になるよう注力しました。

床、壁、什器だけでなく、ブラケット照明の羽根には改装前に壁として使われていた大理石を再利用してリングフレームにし、扉の取手までミナペルホネンのテキスタイルパターンを落とし込んでいます。カフェ「家と庭」の既存を生かしたドーム天井にもテキスタイルパターンで、その世界を広げています。

訪れるお客様と、ここで働くスタッフがミナペルホネンの世界に包まれ、互いにより良い景色を育んでいってほしい。そんな我々の思いが空間に詰まっています。

金 相和

内容:インテリアデザイン、植栽デザイン
面積:435.94㎡(テラス含)

インテリアデザイン:ランドスケーププロダクツ
内装施工:ア・ファクトリー
照明計画:永冨裕幸、奈良千寿(ニューライトポタリー)
音響計画:鶴林万平(sonihouse)
植栽計画:梅津収一(YARD)
ハンガー什器デザイン:モリソン小林(special source)
陶器デザイン(テラス陶器スツール、取手):加藤駿介(NOTA&design)

撮影:三部正博